2019/11/20 03:26

こんにちは。今回も前回に引き続きレザークラフトで戦車を作る内容です。

今回からは車体を覆う装甲や、その上に乗る砲塔を作ったら完成になるので、革の目立つ箇所のコバ処理なども行いながら作業を進めます。


今回までの完成品。あとは砲塔部を作って完成です。


今までと同様、型紙を作り革を切り出します。波打っているようなパーツは「シュルツェン」という、側面に取り付ける増加装甲です。かなりデフォルメで作っている戦車ですが、モチーフにしているメルカバに装備されているそうなので、忘れずに取り付けます。
...ところで「シュルツェン」とはドイツ語で「エプロン」というらしいです。戦う戦車に料理で使うエプロン。面白い組み合わせですね。

続いてガイドライン&縫い穴をあけます。デザインを少し変えたパーツもあります。この時点でヌメ革のコバ処理を済ませました。
少しディティールを加えたかったので、一部開口しライト的なパーツを接着できるよう加工しました。写真上部に見える小さい黒い革にカシメを2つ取り付けたものです。小さいパーツですので、取り付けは接着剤で行います。

革を縫う順番ですが、戦車の正面から進めていきます。正面になる革は元はただの長方形でしたが、少しメリハリを付けたかったので凹型に変更しました。
これを、ベースになる厚い革に縫っていきます。車体と接続する用のホックも忘れずに取り付けます。(厚い革の裏表が逆でした)

さて縫っていきます。今回は縫う箇所が多いです。
厚い革と接続するヌメ革は、穴に45°の角度で針を通し垂直に接続されるよう縫っていきます。

正面のパーツが終わったら、つながる前面のパーツを縫います。一度ベースの厚い革に縫っているので縫い糸が二重になります。先に縫った糸を傷つけないように注意して作業していきます。縫う前にライトのパーツは接着しておきました。
...このパーツ、昔のスポーツカーで流行ったリトラクタブル(パカ目)みたいです。かなり好きなんですが現在は安全性やいろいろ問題があって廃止になってます。かなしみ...

縫い終わりました。相変わらず糸の処理は見えなくなる内側で大雑把にボンド付けしてます。
それと、車体と接続するホック部分に厚い革を接着し、車体と接続時にボディがつぶれないようにします。この部分も結構大雑把です。

ひたすら縫う作業が続きます。次は砲塔と接続する革と縫い合わせます。接続用のホックもあらかじめ取り付け、ホックの下部に厚い革を接着したもので支えを付けます。
...休憩がてら車体と接続してみました。個人的になかなかいい感じです。なんか普通の車も作れそうな気がしてきます。N-BOXみたいな少し角ばった車ならいけそうなのでチャレンジしたいですね。逆にビートルのような丸いタイプは大変そうです...

正面⇒背面の順で接続しながら縫っていき、いよいよ側面を縫います。まずは厚い革と接続する部分だけを縫い、車体の縦ラインを縫う用とシュルツェン取り付け用の通り道を確保しておきます。あらかじめシュルツェンの縦ラインは縫っておきます。

取り付け完了。ここでも少しメリハリを付けたかったので糸の色を変えて縫っています。縫い終えた糸は内側でボンド付けしています。同じ作業を反対側でも行います。
シュルツェンの取り付けが完了したら、正面から背面にかけて通る2本の縦ラインを縫います。先に側面を完全に縫ってしまうと縫えないので側面は最後に縫います。最後に縫う側面は、側面⇒背面⇒反対側面とつなげて縫っていきます。
これでその3での作業は終了です。では完成写真をどうぞ。

その3での完成品です。ライトとシュルツェンを取り付けただけのシンプル仕様ですが縫い糸がいい感じにリベットっぽく見えます。のっぺりしないように作った縦ラインも正解でした。おかげで今までで一番縫いました。

正面。タイヤとガラス部分を作れば車でもいけそうな感じがします。

裏側。車体と接続するとほぼ見えなくなります。

シュルツェンは少し可動します。変な生き物みたいです。

続いて車体と接続した写真です。

前方。

後方。

最後に側面です。
今回の作業で戦車の半分は完成しました。次はいよいよメインの砲塔です。今まで以上にバランスが重要な部位なのでじっくり考えて作っていきたいと思います。
またしても更新が遅れると思いますが、気軽にお待ちいただければ幸いです。

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